家康公の健康と長生きの秘訣であった「食」に焦点をあて、旬の食材を楽しむイベント「駿河区旬穫祭」。7月2日土曜日に、市内の小学生とその保護者を対象にした「長田の桃狩り」としずまえ鮮魚でおなじみしらすを使った「たたみいわし作り体験」が行われました。 まず始めに、駿河区広野にある水産物加工工場で、一人1枚ずつたたみいわし作りに挑戦しました。小学生たちは、自分の顔より少し大きな木の枠を水に浮かべ、枠の中に用宗港で水揚げされた生しらすを広げてトントンと軽く叩きながら平らにしていきます。プカプカと水に浮かぶ木枠の中で、リズムよくたたみいわしの厚さを均一にするのは至難の業ですが、たたみいわし作りのプロから教えてもらいながら、テンポよく板状に成型させていました。 続いて、同じく駿河区広野に広がる桃畑へ移動し、長田の桃狩りに挑戦しました。桃狩りの醍醐味は、なんといっても完熟の桃が食べられること。普段私たちが購入する桃は、出荷してから食卓に並ぶまでの期間を見越して完熟手前で収穫されているため、もぎ立て食べ頃の桃はとても貴重です。 長田の桃は皮ごと食べるのが農家さんの一押し。桃にはペクチンをはじめとする食物繊維が豊富に含まれているので、便秘予防にも効果があります。小学生たちは、「桃の皮にも栄養が沢山含まれているよ」と農家さんにアドバイスをもらい、軽く水洗いした大きな完熟の桃を丸かじり。「美味しい!」という声が桃畑中に広がっていました。桃狩りから戻ってくると、たたみいわしは機械での乾燥を終え、無事に完成していました。参加者は親子で協力し、たたみいわしが割れてしまわないよう簾からゆっくりと剥がし、出来上がりの様子を確認していました。
今後もこうしたイベントを通じて、皆さんに旬の農水産物を身近に感じていただけるよう発信していきます。