先が見通せる縁起物  ”あさはた蓮根”の画像

 秋の味覚の一つ、“あさはた蓮根”の出荷が始まった静岡市葵区麻機地区を訪ねました。
 穴から向こうが見えることから「先が見通せる縁起物」として、正月料理やお祝いの席に欠かせない蓮根。竜爪山の麓にある麻機沼では、古くから蓮根栽培が盛んです。

 “あさはた蓮根”の収穫は、9月下旬から翌3月まで続きます。収穫方法は、生産者の方が蓮根田に入り、鍬や素手を使い、黒く粘土質な土壌の中から蓮根を傷つけないよう一本一本丁寧に掘り出す、とても大変な作業です。


 収穫された“あさはた蓮根”は、鮮度を保つため、泥付きのまま出荷するのが特徴で、写真のように店頭に並びます。また、くびれがはっきりとし、ふっくら丸々とした形状、シャキッとした食感等が特徴です。

 徳川家康公が“あさはた蓮根”と山芋をすり潰してご飯に食べたという逸話もある希少な蓮根、皆さんも是非お試しください。

 “あさはた蓮根”はJA静岡市ファーマーズマーケット「あさはたじまん市」、「ネットじまん市」で購入できます。