国内でも有数の産地である清水で、ギンナン(銀杏)の出荷が始まりました!
清水の宝之窪共選場は、全国に先駆けて機械化を導入した国内有数の産地で、早生品種である「金兵衛(きんべえ)」から始まり、中生品種で苦みが少ない主力の「久寿(きゅうじゅ)」、晩生品種の「藤九郎(とうくろう)」と出荷が続きます。
園地ではギンナンが鈴なり状態です。
まずは木になっている実を収穫します。高いところは先端にフックがついた棒で揺らしたり引っ掛けたりして落とします。手が届く高さの枝は手で摘み取るほか、思いっきり揺らすことで一気に落とすことが出来ます。
ベテランの方が枝を揺すると、雨のようにギンナンが降ってきます!
収穫されたギンナンは専用の機械で周りの黄色い果肉を剥きます。今回取材させていただいた「宝之窪共選場」では、全国でも先駆けて機械が導入されました。大量のギンナンがどんどん小さくなっていきます。
水につけてきれいにしながら、浮いてきたものを取り除きます。
ざるに上げ、手作業で選別していきます。
風通しの良い場所で、殻が真っ白になるまで乾燥させます。
サイズ別にし、真空パックで包装して出荷します。
生産者の方によると、「素揚げにして塩をかけて食べるのが一番おすすめ」とのこと。早い時期に出荷されている品種は特に鮮やかな緑色になり、食卓にいろどりを添えます。
固い外側の殻はペンチや金づち、キッチンバサミの柄などで割って剥くほか、封筒に入れて電子レンジでチンすることでも爆ぜさせて剥くことが出来ます。(500~600Wで2分ほど。熱くなっているので注意!)
薄皮はついたまま揚げてしまっても問題ありません。
お家で食べる習慣があまりない方でも、ぜひチャレンジしていただきたい一品です!