ビールには欠かせない「ホップ」を収穫!の画像

ビールの原料の一つ、「ホップ」。
北海道や東北が主な国産ホップの産地ですが、ここ静岡市でもホップが栽培されています。

 

葵区飯間のホップ畑では、7月10日に収穫が行われました。
ホップはつる性の多年性植物のため、高さ5mほどの高さからワイヤーで吊るされている、不思議な光景になっています。このワイヤーを下ろして、一つ一つ手で摘んでゆきます。

生ホップを使う場合、熟していないものは水分量が多く淡白な味になってしまうため、青々としたものより茶色くなり始めた、カサカサして固いホップが適するとのことです。

開きかけのつぼみの様になっているものが、ホップの受粉前の雌株が持つ毬花(きゅうか・まりはな)です。
この中にある黄金色の粉「ルプリン」が重要な役割を果たします。

匂いを嗅ぐと、ほのかにビールの香りがします!
ビールは麦、ホップ、水を原料として作られますが、その中でもホップに含まれるルプリンがビール独特の苦みや香り、泡立ちの素となる重要な役割を担っています。また、雑菌の繁殖を抑え、ビールの保存性を高める働きもあるそうです。
そのため、いわゆる「第3のビール」などに後からホップを入れる「追いホップ」も楽しみ方の一つだそうです。香りと苦みがぐっと変化するのだとか。

ホップは買い物かご一杯で2㎏ほど。5㎏で瓶ビール約700本が作れるそうです。
商業向けのホップ栽培は静岡市ではこの飯間と梅ヶ島の2か所のみで、国産品種は生産量も少なく貴重!
海外品種も実験的に栽培していて、全部で8種類が栽培されています。

完成したビールは、9月末、11月末頃にJA静岡市じまん市やじまん館にて計1500本ほどの出荷を予定しているとのことです!