春先から夏にかけて、養蜂家にとって1年で最大のイベント「採蜜」(ミツバチが巣に集めた蜜を採取する作業)が行われます。
ミツバチたちが花から巣に持ち帰る蜜は、まだ糖度が低く、完全なはちみつではありません。ミツバチはこれを翅であおいだりしながら糖度を高めていき、4~5日後にやっとはちみつの完成となります。
巣箱から取り出した巣枠には「はちみつ」がびっしり!遠心分離機にかけることで、ミツバチの巣を傷めることなく、効率的に蜜を採取していきます。遠心分離したはちみつには、ミツバチの巣に蓄えられていた花粉などが混じっているため、丁寧にろ過した後、容器に詰めて、皆さんがお店で見るはちみつの完成となります。
はちみつは、ミツバチがどんな花から蜜を集めてきたかで味・色・香りが違ってきます。静岡を代表する「みかんはちみつ」は、さっぱりとした甘さと柑橘類特有の香りが特徴的で人気があります。また、複数の花の蜜からなる「百花蜜」は、採取した年や場所等によって特徴が違うため、お気に入りを見つける楽しみもあります。
静岡市には地元産の天然はちみつにこだわって生産を続けている養蜂場がいくつかあります。
天然はちみつは味わい豊かですので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。