静岡市内では「いちじく」が栽培されており、旬の時期を迎えています。いちじくは「無花果」と書くので花が無いと勘違いする人もいますが、実の中に小さな花をつける少し変わった果実です。果実を切ると中に見える赤いつぶつぶが花にあたります。

畑へ行くと、緑色の果実に交じって、熟した赤い果実が点在しています。いちじくは収穫時期になると、次々と果実が赤く着色していくので、農家さんは休みなく収穫を続けなければなりません。一斉に着色が進む桃やみかんとは生育の過程が少し異なります。

農家さんに話を聞くと、熟した果実を冷蔵庫で冷やし、大きさに合わせて４～８等分のくし切りにして食べるのが良いとのことです。果皮は軸の方から手で簡単に剥くことができます。最近はケーキなどの洋菓子の材料によく使われるので、口にする機会も増えてきましたが、そのままの果実を食べたことが無い人も多いようです。今年は、静岡市産のいちじくをぜひ味わってください。

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