
静岡市清水区にある杉浦農園で、地元のこども園の年長さんたちによるプラム(すもも)の収穫体験が行われました!
この収穫体験イベントは、20年以上も続く地域の恒例行事。JAしみず青壮年部庵原支部が中心となって、毎年この時期に開催しています。
地元で育つ農産物を、実際に見て、触れて、味わって――そんな体験を通して、子どもたちに「ふるさとの味」を知ってほしいという思いが込められています。
収穫体験に参加したのは、近隣のこども園に通う年長さん37人。プラム畑に足を踏み入れると、ふんわり広がる甘い香りに「いい匂い〜!」と大興奮。
今回収穫したのは「サンタローザ」という品種。
実はこの「サンタローザ」、現在清水区内で栽培しているのはたったの4件の農家のみという、とても希少な品種です。
「赤い実はまだ酸っぱくて、紫っぽくてやわらかい実が甘いよ」と生産者さんに教わりながら、子どもたちは夢中で熟した実を探して収穫しました。
収穫後は、自分たちで採ったプラムをその場で味わう時間も。
一口かじると甘味と一緒にたっぷりの果汁が溢れてきます。
「甘〜い!」「おいしい!」と、あちこちからうれしそうな声が聞こえ、友達同士で色の違いを見比べるなど、終始笑顔いっぱいの体験となりました。
また、JAの職員さんからは、プラムの表面にある白い粉「プルーム」についての解説も。
これはプラム自身が出す天然の保護膜で、新鮮な証なのだとか!「食べても大丈夫だよ」と聞いて、安心して丸かじりする姿が印象的でした。
市内では主に出荷時期の順に「大石早生」「ソルダム」「太陽」といった品種が栽培されています。
プラムの食べごろは品種によって見た目が少しずつ異なります。
たとえば「ソルダム」は、皮が赤く色づいたころが食べ頃のサイン。「太陽」は、果皮の色がより濃くなり、果肉がやわらかくなってきたころが食べ頃です。
とはいえ、どの品種でも“甘い香り”がしてきたら、まさに食べ頃の合図!
お店でプラムを手に取る際には、ぜひ香りや品種ごとの特徴にも注目してみてくださいね。
甘酸っぱくてジューシーな夏の味、清水のプラム。
そのおいしさの背景には、地域で受け継がれてきた栽培技術と、子どもたちの笑顔が広がるふれあいの時間があります。
今年の夏は、ぜひ“旬”のプラムを味わってみてくださいね!