有機農業について

有機農業とは化学農薬や化学肥料を使わず、遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、環境への負荷をできる限り低減した生産を行う農業のことです。

たい肥や有機物を土壌に投入することにより、農地に有機炭素が貯留され、温室効果ガス削減につながります。また、化学農薬を使用しないことで、生物多様性保全にも効果があるとされています。

日本は化学肥料原料のほとんどを輸入に頼っており、化学肥料の使用低減を進めることは安定した食料供給のためにも重要です。

世界の有機農業取組面積をみると平成24年には約3,000万haでしたが、令和４年には約9,000万haとなり３倍に増加しています。

日本でも平成24年には2.05万haだった取組面積が令和４年には3.03万haと約1.5倍に増加しています。ここ数年は右肩上がりで増加を続けており今後も有機農業は広がっていくことが予想されます。

出典元：https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/index.html
農林水産省「有機農業をめぐる事情」令和7年6月版を加工して作成

出典元：https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/index.html
農林水産省「有機農業をめぐる事情」令和7年6月版を加工して作成

静岡市の有機農業への取組

静岡市では令和７年３月に「オーガニックビレッジ宣言」を行いました。
「オーガニックビレッジ」とは有機農業の生産から消費までを一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことです。
静岡市ではさらなる有機農業の普及を目指し、様々な取組を進めています。

有機農業講習会

有機農業を新しく始めたい方が専門知識を学べるよう外部の専門家を招いた講習会を実施しています。

学校給食での提供

子供たちに有機農業や環境への関心を持ってもらうことを目的に、学校給食で化学農薬・肥料を使わず生産された農産物を提供しています。

有機農業のPR

消費者の方々に有機農業についてもっと知っていただけるよう、市内で行われるイベントでオーガニックマルシェを開催しています。