清流と澄んだ空気が育む 天然の恵み
わさび栽培発祥の地 静岡のわさび

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わさびは名実共に静岡県を代表する農作物のひとつで、生産量は全国1位を誇ります。
静岡市内では「わさび栽培発祥の地」と言われる安倍川上流の有東木地区をはじめ、安倍川・藁科川水系、井川、清水区両河内で生産されており、加工品を含め静岡土産の定番として定着しています。

さらに、「静岡水わさびの伝統栽培」が、2018年に国際連合食糧農業機関(FAO)から世界農業遺産(GIAHS)に登録されました。
現代のわさび栽培が静岡を起源としているという歴史的な重要性に加え、その栽培方法(畳石式)や環境にやさしく地域の生物多様性を豊かにしてきたという点が高く評価されたものです。

また、1607年、駿府城に入城した徳川家康が、献上された有東木地区のわさびを天下逸品と褒めたたえ、同地区からわさびを持ち出すことを禁じたという言い伝えも残っています。
静岡のわさびは、家康をも虜にした特別な食材だったのです。

冬でも凍らない清流が育む静岡のわさびは、香りのよさとほどよい辛味が特徴。ピリッとした刺激の奥にほんのりと甘みが感じられ、その上質さを物語ります。
すりおろした生わさびを使ったわさび丼は絶品です。ほかにも茎の塩昆布和えや葉のてんぷらもおすすめです。